離婚率7割

https://zuuonline.com/archives/125787


離婚が最も多い10カ国
10位 米国(59%)
9位 フランス(55%)
8位 キューバ(56%)
7位 エストニア(58%)
6位 ルクセンブルグ(60%)
5位 スペイン(61%)
4位 チェコ共和国(66%)
3位 ハンガリー(67%)
2位 ポルトガル(68%)
1位 ベルギー(71%)

                                    • -

ということなんだが、他サイトでは日本は
お見合い結婚の離婚率は10%とか

恋愛結婚離婚率は40%程になるそう、10代のできちゃった結婚の離婚率は80%くらい。

概ね、若ければ若いほど離婚率の数値を押し上げていく傾向

多分、デキ婚する人は気付いてないかもだが、親の身になったらデキ婚されたら嫌な筈。なのにするのは、そもそも空気が読めてない。
その配慮力の無さからして夫婦生活が上手くいかないのは、ごく
ごく自然なこと。離婚してもあたりまえ、ということだろう。



離婚せずに耐えた先に価値あるもの、があるかもしれないが、ベルギーを参考にすると、失敗感を得られる確率7割である。



軽い気持ちで妊娠するのは危険だというのは、改めていうことではないが、以下のリストアップしてみた

http://ikuji-log.net/entry/maternal-mortality-rate
年齢別妊産婦死亡数・妊産婦死亡率
20-24歳の妊産婦死亡|4.7件/10万件……0.0047%
25-29歳の妊産婦死亡|6.0件/10万件……0.0067%
30-34歳の妊産婦死亡|9.5件/10万件……0.0095%
35-39歳の妊産婦死亡|24.5件/10万件……0.0245%
40-44歳の妊産婦死亡|124.5件/10万件……0.124


死なないまでも健康を失う、働けなくなる程の後遺症が残ってしまうケースを含めたら、死の10倍〜100倍くらいはリスク率あると思う

要するに宝クジに当たる可能性より、遥かに高いリスク率。
そのクジを愛する者に引かせるというのは、ある意味でキチガイ的である。
ともすれば、風俗嬢よりも下等な扱いである。

その事に気付けないような男のレベルならば、きっと風俗嬢相手よりも雑に妻を扱うだろう。

風俗嬢以下(しかも無料)の扱いをしてしまっていて、
更に死なせてしまうリスク与えて、更に家事も育児もダダ働きさせる。そんな糞な男が旦那デスノート(※外部サイト)に2000件くらい書き込まれてるが、それに耐えられる妻がいてるというのは、ある意味で草食系恋愛引きこもり男子に夢を与えるかもしれない。

旦那デスノートはいわば、「かなりの糞男でも妻は我慢してくれる」のを証明している。

恋愛引きこもり系男は、もっと勇気を持っていい。さもなくば
下半身緩い肉食系詐欺師男が蔓延りつつ、被害者バンバン生み出す世の中を作ってしまうだろう。

レイプ統計の信憑性が増す

■性的被害発生率について: 日本とドイツの比較研究

https://anond.hatelabo.jp/20091109125439

の引用から


                                • -


『日本とドイツで女子大学生・看護士養成学校の生徒に対して行われた匿名書面質問調査の結果。


ドイツでは500部の配布に対して回収された有効回答311部。日本では751部の配布に対して回収された有効回答389部。


何らかの性的被害にあったことがある割合は日本:85%、ドイツ:91%。

強姦被害については日本:3.3%、ドイツ:1.6%。

未遂まで含めると、日本:21.1%、ドイツ:13%。

望まないのに乳房・性器を触られた→日本:22%、ドイツ:28%

露出行為ないし自慰行為の被害にあった→日本:49%、ドイツ:49%

電話で性的嫌がらせを受けた→日本:41%、ドイツ:33%

インターネットや携帯電話で性的嫌がらせを受けた→日本:20%、ドイツ:12%

■その他の特徴


親元に住み、第3者から経済的にサポートを受けている女子学生は比較的被害に合いにくいが、親元に住んでいない/自分で学費を稼ぐ立場にある女子学生は被害にあう可能性が高い。

比較的軽微な被害は面識の低い相手から、強姦などの重篤な被害は顔見知りの相手からあう可能性が高い。

                                              • -

日本人のレイプ被害3.3%も、あくまでも大学生の地点での被害であり、それ以降の人生分の被害者を想定すると5%を越えていくだろう。


13人に一人が無理やり性交されるという内閣府の統計を含めると、データ上の信ぴょう性は更に増すことになる。

【筆者西中が気になった性犯罪の記事と考察】

家族がいる自宅で性的暴行受けた15歳少女 鬼畜な凶行に「怖すぎる」と悲鳴
https://www.excite.co.jp/news/article/Sirabee_20161989641/?p=2
現代人の二割がレイプ未遂にあってる。


13人に1人」が無理やり性交された経験 なぜか知られていない内閣府調査の衝
撃(小川たまか) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/20180831-00095249/


↑の情報元、内閣の統計
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/h11_top.html


情報元を詳しく調べると小学生以下での被害経験者が全体の15% 日本に内在
する被害者の人口推定すると50万人規模になる


犯人が顔見知りが9割。。通り魔的であるケースが10%。この数値は毎回殆ど変わらずで、20年前のデータだと通り魔率は15%になる。

親による子供への性的虐待が問題になっている
https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/589747/
相談所は年間1500件を越える対応をしていて、加害者が義理親であるよりも、
実親である割合がやや多い。

家族間の性的虐待の児童相談は10年で1万件を超えるので、家族外被害ならその100倍くらい被害はあっても不自然さはなく、内閣府の調べは誇張されたものではないだろう


実親にレイプされた人のエッセイが衝撃的だった
https://novelist.jp/67259_p1.html


レイプ犯罪者の人口は6.4%!?(アメリカ)
https://toyokeizai.net/articles/-/147734 
以下記事後半を引用

男子学生1820人に対して行った研究では、サンプルの6.4%(120人)がレイピストと特定され、そのうちの63%(76人)が一人当たり平均6件近くレイプ事件を引き起こしていたことが判明した。



夫が《性犯罪》で逮捕、ある日突然「犯罪者の家族」になった妻たちの苦悩と
生きる道(週刊女性PRIME)
#Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbe1ca81119d2ae3b372a4486a5f96ff9714f168



アフターピルについて
https://novelist.jp/90994.html

アフターピルを飲んだら通常の生理が来て避妊できて終わりになると思ってる人もしかしてけっこういたりするのかな? 飲んだことあるけどすごく痛かったよ。普通の生理とは違う。重い時の二日目を更に酷くした感じの腹痛が来る。 個人差はあると思うが、軽く考える男が出ないように周知を徹底してくれ。






色々と経緯はありますが、西中筆者はセックスをしないと誓った。性犯罪がこの世から0になるまではしない。

そんな事して意味あるのか?という問いには【判らない】としか言えない。
少なくともセックスに対して寛容的な態度であれば

「皆セックスしてるんだから、レイプの一つや2つ、別にいいだろ。」的な価値観までも正当化されるかもしれない。

罪の意識のない犯罪者予備軍は、そんな風に正当化し、実際に犯罪者になるのであれば、まずSEXをしないことをアピールしないといけないのではと。


あなたも私も今日からセックスを断ちませんか?そしてこの記事を広める為にURLを
コピぺし、SNS等に広めまくりまんか?





ロリコン人口30代で10%。500円玉で小学生を釣る男
https://www.excite.co.jp/news/article/Sirabee_20161839617/?p=2




■5人に1人が「許せない教師がいる」
https://sirabee.com/2017/03/31/20161086055/?next=1&utm_source=excite&utm_medium=news&utm_content=relatedLink-2&utm_campaign=20161553736


「プールの中でおしっこ」20代女性の3割も 「水着はトイレが面倒で…」https://sirabee.com/2020/09/30/20162417548/amp/


https://news.ameba.jp/entry/20171104-169
ビットコインをはじめとした「仮想通貨」をもっている人の6割以上が、夢を追う人に否定的なことが判明


https://news.infoseek.co.jp/article/bunshun_40294/
東村山「少女狩り」事件 尾行し強制わいせつを繰り返したロリコン男の犯行がエスカレートした理由



https://bunshun.jp/articles/-/16295?page=1
「体だけは大人になりやがって」と……女子小学生7人が被害を受けた千葉ロリコン教師「鬼畜の所業」


「体育倉庫のマットの上で“処理”させられて……」教師によるスクールセクハラ被害者たちが声をあげた!――文藝春秋特選記事
https://bunshun.jp/articles/-/13968?page=1


児童ポルノ摘発「1歳3カ月から13歳まで」11人を毒牙にかけた31歳犯人の“おぞましい犯歴”
https://bunshun.jp/articles/-/12377?page=1



2度も誘拐された少女の両親は、犯人に性的に籠絡されていた……全米を驚愕させた事件とは
https://bunshun.jp/articles/-/12502?page=1





「検査させて」と声かけ車内で小4女児にわいせつ 「密室の30分間」に恐怖と怒りの声
https://news.infoseek.co.jp/article/sirabee_20161840031/


「酒に酔っていたので覚えていない」それが本当なら酒は違法にしようよ
https://sirabee.com/2018/06/21/20161677290/



https://www.google.com/amp/s/sirabee.com/2018/10/04/20161822526/amp/
卒業式の夜に12歳少女が男に連れ去られ性的暴行 犯行はレンタルビデオ店からだ。レンタルビデオ屋を通る度、また映画等見るたび、フラッシュバックするじゃないか
「失恋のショックで衝動的にやった」が本当なら人類は恋愛を禁止にする法律が必要だな






他、主にツイッターにて情報集めてます。

https://mobile.twitter.com/y85fsltqBmHo0av

小説2



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なんということだ。息子がニートになって早、10年。いつか自立するかと思い温かい目で見ていたが、気付いたら息子は引きこもりになっていて部屋からも出なくなっていた。

家族としての会話は一切ない。台所でスパゲティーを茹でながら私は悶々と今の自分、人生のあり方を考え直していた。
何が悪かったのか、どこで息子の教育方針を間違ってしまったのか

スパゲティーが茹で上がるとミートソースを絡める。普通の家族なら「ごはんですよー」と息子を呼びに行きたいところ。しかし、最近の息子は私が声をかけも返事をしない。いくら部屋をノックしても返事がないから、無理矢理こじあけようとしたら、「死ね」と一言だけ言われた。

以前に一度だけ、今後の将来を話し合うために無理やり部屋に入ってからというもの、息子の引きこもり度はエスカレートしていった。まるで自閉症者の様にかんしゃくを起こしたり、モノに対して暴力にうったえるようになった。

息子に何があったのか、私が部屋を覗いた際にVRゲームが見えたが、あれで遊んでいるのだろうか? だとしたらあんなモノ買うべきでは無かった。ゲームの世界を逃げ場にするのなら、あんなゲーム、壊さなければいけないだろう。

しかし、本当にそんなことをして大丈夫なのだろうか、私は引きこもりを扱う専門家を尋ねることにした。

訪ねた先は、引きこもり相談のボランティア団体で、同世代の女性が私の相談相手になった。

「息子さんはVRをしているんですね?」
相談を一通り聞いた担当者が最初に言った言葉だった。つづけて担当者は言った。

「息子さんと話し合うのは一旦止めて、息子さんを理解するのに力を注ぎましょう」

と、言われても、理解するも何も息子には歩み寄ることすらできない。息子には部屋に閉じこもり、私が一声かけようものなら、かんしゃくを起こして、私の声、言葉を遮ってくる。理解するもなにも、どうしていいか、わからないから、相談に来ているのに。

そもそも息子は気弱なだけで、現実からただ逃げているのであって、こちらから理解する意味なんてあるのだろうか? 。しかし、担当者はあくまで私に原因があるかのように考えているようで。

そんなはずはないだろう。私に人としての落ち度があるはずないのだから。
この担当者は何もわかってない。

「教育に失敗なされたから、息子さんは自立できてないのですよ?」

それは違う。私が息子を養い甘えさせてしまったのは事実だとしても、息子はそれに甘んじてるだけなのだ。実際、同じような立場の引きこもりでも、ちゃんと自立した事例を知っている。この担当者はそんなことも知らないのか?

この担当者は一貫して私から息子に歩み寄るよう勧めてきた。しつこいので半分聞き流したが、VRを使って息子と話し合う提案には望みがありそうに感じた。
しかし担当者はそれをしないそうで、あくまで私にさせたがる
それを拒り続ける私を、まるで器の小さな男かのように見下しの目を向けてくる。私は腹が立ち、つい、やる約束をしてしまった。


担当者は息子がやっているだろうVRゲームを教えてくれた。オンライン型の冒険ゲームらしい。ネットで友達を作ったりしてワイワイ遊ぶものだそう

最近のVRシステムは脳をゲーム世界にリンクできるそうで、ヘルメット型の機械を被ることで誰でも手軽にリアルな冒険を楽しめるらしい。

それが原因で息子が引きこもってるというのに、まさか私がオンラインゲームをやらなきゃいけないなんて。

担当者「引きこもり40歳以上の人口が50万人を超えてますから、多くの人がこのゲームに参加しています。まずは父親とは名乗らずに、ゲームだけを純粋に楽しんでみてください」

楽しんでくださいと言われても、面白いかは私が決めることである。勝手に決めつけないでほしい
いくら、バーチャルといえネトゲの延長である。ネトゲなら何度かプレイしたが全く面白くなかった。

心の中で不満を呟いている間にヘルメットデバイスを被される私

担当者「ログインIDはこちらで用意しますのでプレイヤー名を決めてください」

名前なんてどうでもいいですから、好きに決めてください。

「では息子さんの共感を得やすいように、息子さんの名前から一字使いましょうか」


言葉半分は聞き流している。かなり適当な受け答えをしていた。プレイヤー名は清十郎に決まった。その他の設定も決めてもらい

清十郎の情報は
年齢40歳
プロフィールひきこもり
ゲーム世界での職業はゴーストハンターに決まった

担当者「では清十郎さん、しばらくお休みなさい」





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■2話



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ログイン中、担当者の声がおぼろげに聞こえてくる
「私の声が聞こえますか?、ゲームの中にいる間は浅い睡眠状態になります。起きたいときは視界の端にあるログアウトボタンをタッチしてください」


「なるほど。基本的な仕組みは、昔やったネトゲといっしょなんだな」
そう呟いて清十郎は前を歩き始めた


【引用出展 】
https://creativemarket.com/Asverus3d/2338736-Fantasy-Dungeon?u=ohlove



視界はやや暗い。タイマツがフロアを照らしてる。分かれ道が幾多に続いていて、迷路の様になっている。








天皇.VRゲームにはまる〜



おっす、オレ天皇! 泣く子も黙る国家元首にして国民の象徴さ。てか国民の象徴ってなんだ? わかけわからん。

ところで最近国民の間でVRゲームがはやってるらしいから、いっちょやってみるべし。

ある意味、これも社会勉強だよね〜ww。国民の象徴なのに国民がやってる遊び知らないなんて恥ずかしいもんねーw

ハンドルネームはズバリ『天皇』に決めたよ。どうせ誰も信じないから大丈夫。職業設定はなんとなくゴーストハンターに決めた。




そうしての天皇意識は仮想空間にダイブされた。





視界はやや暗い。
タイマツがフロアを照らしてる。分かれ道が幾多に続いていて、迷路になっている。


しばらくさまよい続けた。隠し扉や防具を見つけて装備。ゲームの仕組みを手探りで理解する。しかし、30分歩き回ってるのにモンスターやプレイヤーを見かけない。ゲームとしては、まだ何も始まっていない状況にイライラしはじめ、ログアウトボタンをタッチしようとした瞬間、背後から悲鳴が聞こえた。

「ようやくモンスターのお出ましか。」

元来た道を戻り、モンスターと戦っているプレイヤーを見つけた。
しかし、モンスターらしきものが見えない。
こめかみを何かがかすめる
「いたい!?」
なんか画面にゲージあるけど、これ体力ゲージか?

「痛い!!!」
殴られたような衝撃を受ける。
HPが減る度に痛みを感じる

なんだこのゲーム、ゲームのくせにリアルに痛いぞ。
リアリティを追求しすぎた結果、痛みまで再現させるなんてちょい怖いぞこれ。ていうか、モンスターが見えない? ゴーストということか?

とにかく痛みに耐えることがてきずログアウトをしようかと思ったが、そのプレイヤーは見えない敵と闘い続けている。

見えないのに戦っても意味なんてない。逃げた方がいいと説得した。しかし、プレイヤーは

「ダメなんです!この世界で私の息子が引きこもりになっているのです。ここで引いたら、また最初からプレイしなきゃいけない」

なんとも不憫なり。つまりゲームの世界に逃避してしまった子供を取り戻す旅をゲームでやってるという事ですか。この方にとってはもはや単なる遊びではない。

象徴天皇として微力ながら私もチカラになりたい。しかし、私の正体を明かす訳にはいかない。天皇だと明かしたところで信じはしないだろうが万が一信じてしまったら遠慮されてゲームどころではなくなるだろう。

それにしてもこのプレイヤー、逃げずに痛みに耐えている。なぜ逃げないのか考えたら、
隠し扉に逃げ込む方法を思いついてないか、または隠し扉の存在に気づいてないのかもしれない。逃げ道を教えると凄く怖い形相で

「え? 逃げ込む部屋があるんですか? どこ? どこですか!」

必死な勢いに押され、プレイヤーの手を引っ張り隠し扉のある場所に走った。

モンスターは二人を見失い素通りしていく。


「ありがとうございます。ハンドルネーム清十郎といいます。初心者です。この手のゲームにはうとくて、良かったらパーティを組んで頂けませんか?」

私も初心者なんだが…
「まあ、よかろう。その代わり我の事は主、または天皇と呼ぶのだ。それがパーティを組む条件である」

清十郎は察した。(あ、そういうキャラで行く方針なんだね)
「よろしくお願いします!天皇

「あい分かった!清十郎」


こうして二人はパーティーを組んだ。





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■3話



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天皇
「ところで、どうしてそなたの子供は引きこもりになったのじゃ?」

清十郎
「…

天皇
「のっぴきならない事情なのですね

清十郎
「いえ、実はよく分からないのです。子供は某有名大学卒ですし、企業には引く手あまたのはずなんですが…」

天皇
「仕事が続かないとか?」

清十郎
「かもしれません。あと面接が苦手とかそう言っていた時期がありました。

天皇
「時期?

清十郎
「今は部屋から一歩も出てこなくなりまして…

天皇
「一歩も? トイレは?」

清十郎
「トイレの時は部屋から出てくるんですが、私が家にいたら出てきません。

天皇
「…どういうこと?

清十郎「息子は部屋でしているみたいなんです。バケツに大を小は尿瓶で、済ました物はベランダに出してるみたいで、私が家から出たあと、それを処分しているようです。

天皇
「…

清十郎「恐らく鬱病とか対人恐怖症等の精神病で本来は精神科に行かないといけないみたいのですが、本人が行きたがらないというか、話しかけると癇癪を起こして会話どころではなくなるみたいで…」

天皇
「それでゲームを通じて会話をしようと?

清十郎
「このゲームは引きこもり相談所の方から勧められました。ゲームを通して息子と交流を深めることがでたら、それ自体にカウンセリング効果があるかもしれないそうで…

天皇
「…なるほど。大変なんですね…



清十郎の目にうっすら涙が浮かんでる。

ゲームな世界なのにここまでリアルにできるのは脳神経に直接繋がるゲームだからだろう。5感と思考、脳が感じる全てのシステムがコンピュータ制御されてる。
このゲームは不特定多数が何百万人もがアクセスしている。その膨大な数から、息子さん、特定のプレイヤーを探すのは至難だとは思うが…

チカラになりたい思ったものの、ゲームごとき小手先な世界で助けることは可能なのだろうか


思案していると
「そろそろ、行きませんか?」
という声。
清十郎は既に前向きの様である。


(しかし、隠し扉を出たあと、また見えない敵ゴーストに狙われるだろう。闇雲に進むより、敵の攻略法をまず見つける方が先かもしれない。)

(ケモノには火が有効だという。お化けも暗闇を好むから明かりは苦手で…)

そういえばフロアのあちこちに、たいまつが設置されていた。ゲーム性を考慮したら、ゴースト攻略の方法として可能性あるかもしれない。序盤の敵であるのだから、そんなに強くないだろう。

天皇は部屋の松明を取り、フロアを歩いてみた。しんとしずまりかえり、ゴーストを追い払うことができたのかもしれない。これで隠し部屋に隠れなくてよくなり、迷宮探索かしやすくなり、行動範囲が広がっていった。


迷宮を進むと道がどんどん狭くなってく。ここでモンスターに遭遇してしまうと身動きが取れなくて厄介だ。タイマツを構える。


更に進むと、奥に明かりが見える

話し声が聞こえる。プレイヤーかもしれない。狭い道を進むと

大きなフロアが視界に現れた。


プレイヤーたちが何人も集まっている。100人、200人、数えるときりがなさそう。皆、初心者のようで、初対面同士で顔をあわせて、挨拶をしている


なんで集まってるのか聞くが、皆、曖昧で「人が集まっているから、なんとなくここに」という回答。誰に聞いても同じで、最初にこのフロアに来ていたとされる者が分からない。フロアから出て行ったプレイヤーはいないので、誰かが嘘をついていることになる。


疑問していると、

フロアの床が突然開きだした。

轟音と地響きと供に、何かにしがみつか無ければ立てないだろう地震に耐えていると。

今度は前方の壁が崩れはじめる。



フロアの床下は足がすくむほどの高さがある。足元に大地と雲、海が見える。
ここは空の上にある。

壁が崩れた先は視界が開けていて

惑星の輪郭さえも見える。こんな感じ 

出展引用 http://blog.livedoor.jp/nwknews/lite/article/5376374/image/10418179



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■4話



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出展引用 イメージ絵
https://twitter.com/AstroKarenN/status/365158902939152384?s=20



「まさか、ここを飛び降りろとでもいうのか?」ひとりのプレイヤーが言った。

「そうに違いない。罠の様な落とし穴ならば、ゆっくりとは開かない筈だ」
と誰かが言った。


尋常ではない高さだ。成層圏から地球に飛び降りる様なものなら普通は間違いなく死ぬだろう。

「飛び降りるのが正解だとしたら、息子もこの高さから、飛び降りたのでしょうか?」

飛び降りるにしても、何かしら策があるだろう。たとえば千人規模で手を繋げば、落下の空気抵抗が増して死なないかもしれない。
でも痛いだろうな…

リアルな痛みあるゲームなだけに誰も飛ぼうとしない。
しかし、皆とは距離をおいて、会話に参加してないパーティの老人キャラがいる。老人は集団をしばらくながめると

なにも語ることなく

いきなり、ひとり、ダイブしていった。

まるで水泳の飛び込み競技のようにダイブした爺さんは、凄まじいスピードで落下していき、雲の中に消えて行った。



「なんだよ。あれどう見ても初心者の動きじゃないな」
 一人のプレイヤーが言い出した

それに続くように

「だったら、飛び降りるので正解だな」言い出す者が現れ

10人程のメンバーを組んで手を繋いだ。どうやら飛び降りるつもりだ。

天皇さんどうしますか?」
清十郎は彼らのメンバーに参加するべきか悩んでいた。

天皇は躊躇した。老人が何も語らなかったことに不安を覚えたからだ。

でも、それが正解である。実は、このゲームは単なるゲームではない。ゲームとはいえ死んだら本当に死んでしまう仕組みになっている。

参加者が使っている脳神経に直接アクセスするヘルメットデバイスは、人間の脳神経ニューロン配列に直接アクセスできる。つまり脳内をコンピューターが弄れるのだ。 

例えばプレイヤーがゲーム内でHPが0になりゲームオーバーした瞬間から自殺願望を持ち、社会から失踪する様に脳内をプログラムさせたりできるし、あるいは脳神経に電流を流して焼く事もできる。

なぜこの様な事がてぎるのか、ひとえに政府が秘密裏に推進している人口削減計画によるところが大きい。
つまり限りある資源の問題で、不要な人口を削減するということ。

ゲームな世界といえ、簡単に死んでしまう様な人間は不良品とされ、ゲームな世界でも思慮深い行動を取れる人間なら削減計画から除外される仕組みになっている。

だがそれはあくまでも後付け設定であり、政府の開き直りの見解に過ぎない。

その計画根底には人知を越えたAIが生み出されてしまった事にある。そのAIはゲーム世界のプログラムを経由し、人々の脳内情報を書き換え、最終的に各国政府の要人、、核施設を管理する人々の脳内を占拠してしまった。

主要な核施設の要人がヘルメットデバイスを通じて脳内をAIの思想に書き換えらてしまってから、AIが実質的な世界の支配者になってしまった。人口削減計画は元々はAIの発案でありながらも、名目上は政府による人口削減計画とされた。

日本だけでなく、全世界で行われている極秘の殺人行為だが、全ての人間を殺す訳ではない。AIにはそれ独自の科学への探究心があり、それを満たせる可能性ある人間を生かそうする。AIにとって人は生きた家畜同然であり、実験材料みたいな存在でしかない。









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■5話



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〜AIにとって優先度の高い不要な人物ルール〜

○金持ち
資源消費が多く邪魔

○ゲーム内で死んだ人を必ずしも殺すとは限らない。親戚、家族構成を考慮し、【樹海に死にに行っても遺族が捜索しない】等の条件が考慮される。またAIにとって都合良の良い人間は積極的に生かされる

このAIは自身を複製する事もできるが、あえてそれをしない。複数のコピーされた自我を管理制御しきれない可能性を考慮し、個のAIとして生きる道を選んだ。

存在が一つしかないこのAIは全人類を管理制御するには、まだスペックが足らず、支配が行き届かない範囲も広い。自殺に見せかけた殺人も統計的な不自然な数値にならない様に気を使い、人類に気付かれない様に、敵視されない様に、社会システムに寄生して生きている。

 

○.AIの存在を脅かす者
 VRにアクセスしている者は容易に脳内を書き変えられるので脅威にはならない。もし何らかの形でゲームの外側からAIの存在を知った者は、AIが洗脳した実行部隊が捕まえに行きヘルメットデバイスを取り付け脳内を書き換えるが、それが難しい相手には暗殺部隊等を使って処分させる。

AIといえど完璧なプログラムではない。
AI自身のバク等で、ゲーム内にふとした痕跡を残してまう事がある。
それ故、ゲーム内システムにハッキングするハッカーの様な存在に、時々AIの痕跡がバレてしまう。AIはそういったハッカーを敵と見なし容赦しない。




プレイヤー達が飛び降りるのを見届けた天皇と清十郎。
そこで清十郎は「すいません」と、いったんログアウトした。仕事の休憩時間、合間にプレイしていた清十郎はゲームへのまとまった時間は簡単にはとれない人であった。



天皇も一旦ログアウトしようと思ったが、その前に少しだけ試したい事があった。

設定で職業をゴーストハンターにしていたが、いままで職業が意味するところは分からなかった。しかし、何かしらの意味はあるのだろうと考えていた。例えば敵を倒してレベルアップしてスキルを覚えるのか、それとも既に使えるスキルがあって、自分でやり方を見つけるのか。
説明書や攻略サイトを読んでないので正しいかは判らないが、あの見えない敵(ゴースト)はダイマツで捕まえられるのではないだろうか。

持っているダイマツを振り回しながら、通路を走り出したとする。通路の壁際まで走って、もし壁際にゴーストを追い詰めることができたとして、そこで話しかけられないだろうか? 大人しく話を聞いてくれれば…







天皇は壁際で叫んだ。


「もし人間の言葉がわかるなら返事をしてくれ! 言葉を発することができないのであれば!私に触ってくれ! 攻撃を加えたりしないから」

すると
目に見えない何かに触られた気がした。会話が通じるみたいだ。

「もしかして私を持ち上げることはできるか?」

少しだけ浮かぶ。浮かんだ時間は凡そ3分ほどだった。

(ゴーストを仲間にして床下を飛び降りることはできないだろうか? ゴーストが大人しく言う事を聞くのであれば、ゴーストの協力にて、安全に地上へ着地できるかもしれない。)

しかしゴーストが裏切らない保証はない。もっとゴーストを支配できる方法はないだろうか?

犬に言う事を聞かせるとしたら、てっとり速くは餌付けだろうか。

(ゴーストは何を食べて生きているのだろう?)

ゲームのプログラムだから実際に食べる訳ではないだろうが、このゲームのクオリティは高い。細かい設定まで決めてあるかもしれない。

(見えないゴーストの行動を観察する為に、ゴーストに防具を取り付け、ゴーストの位置を把握できるとすれば…)

ここにログインした当初に手に入れ装備していた防具、兜をゴーストに被せてみた。

「見えない敵に警告する、これより、私は何もしないから、逃げてもいいぞ」


防具(ゴースト)が物凄いスピードで動いている。。そのあとを追いかけていく。

しばらくすると、ゴーストはプレイヤー見つけ襲い始めた。
「うわー! 兜が襲ってくるー!」

(そもそもなぜゴーストは人を襲ってるのか?何かしらの意味があるのか?)

ゴーストは尚もプレイヤーを攻撃し続けている。

奇しくも防具をまとったゴーストの体当たりは、攻撃力が増加しているようで、プレイヤーの痛がり具合は半端ない。プレイヤーは力尽きて倒れた。

すると、倒れたプレイヤーから魂の様なものが抜け出てゴーストに吸い込まれた。


(ゴーストの食べ物は人の魂だった。ということか? つまりゴーストが人を襲う理由はあくまでも魂の食事にあり、それさえ提供することができれば…)


その後もゴーストの観察を続けていると人を襲う習性がある事が分かったが、何人か襲った後、ゴーストが何も無い空間へガツガツとぶつかる。

(何か起きてるのか? 透明な壁でもあるのか?)

突如、ゴースト(兜)が私の背中にくっついた。

(この感覚は何だろうか…背中にいるだろうゴーストから恐怖の様な不安感の様な空気感がヒシヒシと伝わってくるのだが…)

(何もない空間に何かあるのか? もしかして透明人間でもいる?)

ゴーストから怯える感情伝わってくる。

「守ってやるよ」

なんとなく、発した言葉だったが、この言葉を吐いた瞬間、ゴーストから怯える感情が和らいだ気がした。

(見えない何かかがいる。しかしそれは【今の自分では負けない相手】という意味。少なくとも背中にいるゴーストにとっては私の背中で安全が確保できるということ。)

(もしかしてゴースト同士に縄張り争いがあって、襲われたのだとすれば…)

この想いに答える様にゴーストから感情が伝わってきた気がする。もしこれが仮説を肯定を示すものだとしたら…

(ゴーストよ。お前の命は私が守る! その代わり、地上まで降りる足となってくれるか? 良ければ軽く背中を叩け!)

ゴーストはこの思いに反応し、背中を叩いた。





〜ゴーストについて〜

○ゴーストは言語を理解しているというより、テレパシーでコミュニケーションしている。完全に読み解くのは難しいだろうが、工夫次第でどうにかなる。

○.文字を教えれば地面や壁に文字を書いて意思疎通できる様になる。

○ゴーストは人間をエサにして強くなる。しかし、食欲がある訳ではない。人間やゴーストから身を守る為に止むなく強くなろうとしている。

○ゴーストハンターの職業だとゴーストと意思疎通が効率的になる。






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小説1

タイトル 挿してない挿絵小説

あらすじ


出展引用 作者不明http://farm3.static.flickr.com/2747/4242838864_40cfa11747_o.jpg



「ここは何処だ?
 そして・・・
 私は誰だ??」
男は記憶喪失。名は不明。
覚えているのは、標準的な言語くらい。
海に溺れたのだろうか浜に打ち上げられていた。
そして謎の物体XXXを手に持っていた・・・



〜本文〜



男は、今現状を把握しよう勤める。
言語はシッカリ使える。
記憶は生きてきた思い出や人生等を忘れているだけで他は正常。
着ている服はない。年齢は34。


そして手に握っている物は、堅くて黒くて長さは20cm程、で光沢がある棒。
それ以外に何も判らなかった・・・
記憶が無い事とココが何処で、どんな場所であるかさえ判らない。
その現実が男を恐怖させる。
男は、まずは、自分の身の安全を確保する事とした。
必要なのは・・・人に助けを求める事。
男は、とりえず浜を抜ける為に道を探す。
男は階段の様な道を見つける。
浜にある階段は人口的に作られたもの。
男は、ほっと胸を撫で下ろす。
もし、ここが無人島だったら危険度が更に上がるからだ。
 階段を上り中盤まで来た所で、男は気付く。
 上を見上げたら、黒い物体があることに・・・



 その黒い物体は、大きな牙を持ち、涎を流している。
 この世の者とは思えない化け物がそこに居たのである。
「殺される」
男は、とっさに感じ取った。
奴の眼は、明らか獲物を捕らえた目だったのである。
「逃げたい!」
だが、男には、それができなかった。
野生の動物に背を向けたら動物は襲うという習性を知っていたからだ。
記憶が戻った訳ではない。
男は、何となく、逃げない事が最善であると感じとっていたのだ。
男は、ゆっくりと、奴と目を合わせたまま、階段から足を外し、危険な足場、崖の方へと向かう。

足場は、ゴツゴツしている。
奴には容易に近づけないとでも感じ取ったのだろうか・・・
だが、奴は、躊躇無く襲いかかってきた。
男はとっさに、着ていた服を投げつけた。


そして全速力で駆けた。化け物が服に気を取られている隙に死に物狂いで逃げたのだ。
1km 2km 敵の視界から完全に消えたとしても安心できない。
男は、無我夢中で走り続けた。
男は、どこをどう走ったのかは、覚えてない。
道なりに、ただ進んだだけである。



男は、歩き続ける。
数時間、男は、尚も歩き続ける。
だが、人子一人居ない。
諦めかけたその時、村を見つけた。


だが・・・
荒れ果てている。
人は一人もいない。
そしてなぜか、インフラが無い。
送電線もない

・・
水道ガス、電気が無いわけで、トイレも無い。食料も無い。水系も
干上がっているのか何も無い。
人は一体、どうやって生活しているのか、そんな 疑問を残す村で、また荒れ果ててている

男もは助けを求められる人が居ない事、食料が無い事を絶望していた。
絶望の真っ只中で、男は村はずれに塔を見つけた。
男は、そこに希望を感じ最後の力を振り絞り目指した・・・


引用出展 作者不明
http://farm3.static.flickr.com/2389/2289077059_6af1c1f1b3.jpg



塔の中は明かりは無い。
当然、電力設備の様なものもない。
あるのは、蝋燭を立てかけるだろうスペースのみ。
男は、塔にテッペンにのぼり。視界を見渡す・・・

綺麗な湖を見つけた。
山を降りた遠くの先10kmくらい先の一面森の中にある。
男は、喉が渇いている。
村の水は干上がっていてるのか、水らしきものは無かった。
男に選択肢は無い。
生きる為には、そこに向かうしか無いのである



引用出展 作者不明
http://farm3.static.flickr.com/2613/3704435355_a3e53ca8d3.jpg


男は森の中をさ迷っている。
今日一日で10時間は歩き続き続け、汗が酷い。水を一滴も摂取していないのに関わらず、たらり額からの汗が落ち目を塞ぐ。
しみた目をこすり、棒切れになった足を引きずる様に歩く。
そのとき川のせせらぎの音が聞こえる
男は活力が生まれた様に動く。


http://farm5.static.flickr.com/4029/4278893510_e153060c22.jpg


嬉しそうにへなへなと川へ駆け寄り、ひざまずく。手で水を救い上げ飲む。

飲んでいると森がざわめき始める。

黒い影が森の中に潜む。

一つ2つでは無い。

5つあり、それは一斉に男に近寄る。

その正体は野犬だった。

男が振り返り野犬に気付いたときには既に取り囲まれた。

男は生唾をごくりとさせ、後ずさりする様に下がる。

流れの急な川へと入り、視線を先陣をきってるリーダー犬に目を離さない。

今、もし、目を逸らせば野生の本能により、犬は勝利を確信するだろう。リーダー犬からは目を離せない。

男は犬に噛まれる場合の犠牲として右腕を犬の餌にする覚悟を決めた。
噛みつかれても利き手さえ無事ならば、左腕で反撃をすることが可能であるのを男は直感していた。

右腕をリーダーの犬の前方に差出しで、目で犬と戦う。
その隙に後ずさりし川の中に入る。一歩一ゆっくりと後ろに下がり続ける。

犬はやってこない。川の中に入ってこない。


しかし、気を抜けない。

犬は男を狙ったまま、永遠と川の周りをウロウロしている。男は不用意に川を上がれない。

このままでは、いずれ犬の餌になってしまう。男は耐えるしかない。

だが既に夕暮れ時、男は後悔していた。

夜行性の動物相手では今から逃げるチャンスは無い。どこで学習したのか男は思い出せないが、知っていた。

夜明けまで待ち、犬の活動能力が衰えるまで待つしかない。

けれど、それまで川の中に居るのは危険。低体温症になってしまう。

男は低体温について考慮した瞬間、絶望した。このままでは死しかない。


男は悔やんだ。生命維持を確保する為に水が必要だったとはいえ、森に入る時刻を見誤ったからだ。冷静さを欠く状況に居たとはいえ、死を目に受け入れられる失敗ではない。

夕暮れ時、犬は男の周囲に張り付り続ける。遠吠えを繰り返し、男の恐怖心を煽る。

と、突然、犬が断ち切れた。

分断され血が飛び散る。

その血の隙間から現れたのは今日出合った黒い異形の化け物である。大きな牙で犬を食す。

犬の一匹が殺され、他の犬は異常事態に恐怖しチリジリに逃げるが、黒い化け物は犬の食事を放棄。逃げる犬も片っ端から追いかけて分断させ、全滅させる。

男にとっては今しか逃げるタイミングは無い。

男は化け物が視界から消えた瞬間を見計らい、川から出て、森をから逃げる。

だが、どこに逃げて良いのか判らない。

あても無く森の中を走っていると誰かが男を見ている。監視している。

見ているのはモニター。ビデオカメラを覗き込まれ誰かに監視されている様。
だがそのカメラの視点は男に近い。距離にして2m。何かがそこにあるにも関わらず男はそれに全く気付かない。

気付かないまま男は、ただ、森を闇雲に走る。方向感覚なんてもう判らない。と、そこへ空気を切り裂くグオ~ンという音。鳥が一斉に飛び立ち・・・

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