○1999ラヴォス日の記録(情報センター所長の記録)

早朝、大地震でセンターのライフラインが切断され、その復旧作業にあたる最中だった。幸い屋根のパネルで施設の電力網は維持でき、所長はマニュアルに沿って地震災害の収集と施設の修復にロボットへ要請を出した。

その直後、衛星からの通信が入る。地上から熱反応を観測。地震よって噴火が引き起こされたのだろうと思い映像を確認すると、マグマ上にウニのような物体を確認する。それを見た所員の一人が「ラヴォス様!降臨!」と言った。

考古学の分野でラヴォスと呼ばれる大型生物の化石が複数発掘されていたのは知っていた。所員のいうラヴォスはその生物の事なのかもしれないが、一億年以上前に絶滅したと考えられていた。そのラヴォスが世界を破滅させた。


○1999ラヴォス日の記録(ラヴォスを観測していたパターンA)
 ある特定の地震はプレートや断層型とは関係ない理由で起きていた。地中深くに存在する何かが動くとき、連動するように地震が起きる。その何かは微弱な電磁波を飛ばしていて、衛星がそれを観測し、センターに情報を記録する。
その日の大規模な地震災害は、その何かによる災害だった。衛星はその何かが陸上に上がるまでを観測していた。マグマの熱を帯び赤く染まったそれは、天に向けて光を放つ。
その光は月面のセンターのカメラがとらえていた。光は宇宙にまでくると地球の軌道にのり、そのあと自重落下していく。
衛星は各防衛機関の動きもとらえていた.。
各国、迎撃ミサイルで対応するも及ばず、10万の光が地球全体に降り注ぐ。その光の一発の威力は、ロシアが開発した核融合爆弾(広島原爆1000倍以上の威力)程あり、地上は灰となり、海面の上層は蒸発した。
 

○1999ラヴォス日の記録(ラヴォスを観測していたパターンB)

地球の核が発するエネルギー(電磁波)とは、別に発せられるエネルギーがあった。