神の代理人

〜番外編 似ているけど全く違う話 ここから読んでも構わない〜 大介と弟3人、他友達7人が空き地にて缶を蹴りをしている。 日がくれて夕方になり、買い物帰りの女子高校生(聡美)が現れる。 「大介、帰るよーーーーー!!」 その言葉に、大介は、まだ遊びたい足りないという我侭の表情をする。 「大介! ほら!! 早く!」 大介の意は高圧的態度でかき消させる。 大介は渋々感蹴りを中断し、弟たちを連れてメンバーに別れを告げて帰る。 残されたメンバーは、大介が帰る姿をみて。 「そろそろ俺も帰るか」と、帰りだす。 空き地からは次々と子供達が居なくなる。 女子高生(聡美)、大介、弟3人アヒルの群れの様に帰る。 「さと姉ちゃん、今日の晩飯何かな?」 「ん? カレー」 「おっ! まじか、おかわりしよう」 「駄目! あたしがお代わり」 5人は、児童養護施設ひかり園へと入っていく。 「「「「「「ただいま~」」」」」」 「はい、お帰り~」 施設職員が挨拶をした。 聡美は廊下を抜けて突き当たり大きなキッチンフロアへと行く。 「はい、これ」 聡美はおつかいのスーパー袋を食堂のおばちゃんに渡す。 それに続き、ごはんの下ごしらえ、皮むき等を手伝う。 その間、子供達は部屋で宿題にをしている。そのさなか、14歳の不良男が部屋に乱入してくる。ドアを勢い良く開ける。 室内でタバコを吸い、大介12歳と3人の子供たちを見て、楽しそうな笑顔をしている。タバコの煙を見て、鼻をつまむ子供たち。 「タバコは旨いんだぞ~ 匂いをかがせてやる」 そう言って子供達に息を吐きかけ絡んでくる。 子供、怯えている。無理やり吸わせようとする。 思えば、いつも大介は迫害されていた。 パシリにされたり、友達から借りたゲームを取られたり、こずかい取られたり、言う事聞かなければ暴力を振るわれる様な気がした。というのも大介は良く施設外の中学生生が彼に虐められていたり、喧嘩する暴力を目撃していた。 「た、たばこは良くないと思います」 精一杯の発言である。 大介は怯えてる。 男は近寄ってくる。 「良くないからこそ旨いんだよ~」 と息を吹きかける 男は部屋で、子供達に無理やりタバコを吸わせ、そして大介も吸わさる。 この迫害に施設の者は誰も気付かず、夕食の用意が忙しくなく行われていた。、 食卓に皆が配置され、20人程の6~18歳がカレーを食べている。 大介達は美味しそうにカレーを食べる。 おかわりをする。 乳幼児と幼児は別々の食卓にて食事を食べる。 食後、聡美は職員さんの食器の洗物を手伝い。 暴力男シンは食後、一人外へと出かけていく。 子供たちは、残った宿題をしている。 時間9;00 、聡美は手伝いを終えた後、宿題に取りかかる。 外に出かけたシンは不良グループとコンビに溜まってる 子供達は早い段階で眠りに付く。 11時 宿題に取え、時計を見る聡美 シンは不良仲間とバイクで二人の乗り 子供たちは寝静まっている 時間12:00 施設に一人の大人連れられ少年いつき入所した。 夜も遅く、別部屋にて施設員と施設長が挨拶をする。 少年は体中に暴行を受けて処置した跡がある。 翌朝7時、朝食時前にて、施設員がいつきを紹介する。 それに合わせて、いつき自身もお辞儀する。 相部屋は大介とであると告げられる。大介は、いつきの怪我をチラと見る。 そしてごはん時、不良シンが外から帰ってくる。 施設員が再度、不良シンに紹介するも、シンは餌が来た様に嬉しそう。 食後、大介はいつきに部屋に連れて行き、部屋の使い方を説明する。 ベットと勉強デスクを割り当て、着替えのタンスを教える。 そこに、いつきは施設員から受けと行っていた荷物、服や学校教材ををしまい込む。 「ここから、学校までは結構近いからな。ラッキーだぞ」 いつきは「そうだね」と一言 学校にて、いつきの入校による紹介が行われる。 何事なく一日は流れ放課後、学校の友達らと一緒に缶けりをするが、いつきは、ルールが判らない。 結構、皆が驚いて説明する。 遊びも終わり夕方、食事前に宿題をしていたら、シン(中2の不良)が部屋に入ってきた。ドンといきよい良くドアを開ける音に皆が驚く。 「お、新入りか、オレはシンっていうんだ、よろしくな」 「い、いつきと言います。よろしくお願いします」  いつきは焦りながら挨拶をする。 シンはいつきに近寄り肩に手を回す。 「なあ、お前、こずかい持ってないか? なあ、あるだろう。1000円くらい支給されたんだろ。」  首を振るいつき 「うそつけ。 出せ。 「い、いやだ! 「はあ!?    いつきはシンを押し倒した。 シン「何すんだたよ  シンはいつきを殴る。  いつきも交戦的で思いっきり殴る。  シンの顔が憎悪になったのを気付いて、恐怖するいつき、逃げる。  施設内を逃げまわる。シンも追いかける。  台所までいつきが逃げた。そこで包丁を手に取り、シン以上の憎悪の目で見つめる。  シンは溜まらず恐怖を感じたじろぐ、  いつきはシンを追いかける。シンは逃げる。施設の人達も手が出せない。  いつきは逃げるシン向かって包丁を投げつけるも、避けられた。  暴れる、いつきをを職員が取り押さえ、シンは隠れる様に職員に助けを求めた。  いつきは息がを荒げながら、「糞がー!」怒りを叫ぶ  いつきは施設に常駐している職員に注意を受けている。  「・・・いくらなんでも包丁は駄目だよね。なんで包丁なんか持ち出そうとしなのかな?うん? シン君がこづかいを取ろうと部屋を荒らしたの?。うん、うん、、  いつきは泣いている  話を終え会釈して部屋を後にする。    シンもその間、職員から注意を受けている  「どっちが先に手をだしたの? なに? 良く聞こえない。 あの子が包丁を投げたとかそういう事は、どうでもいいの。 どっちかが先なの? 答えられないの? じゃあシン君が先に手を出したのね。 なんで、嘘付いたの? うん、うん、でも、それは良くないって判ってるよね。 とにかくあの子に謝るのよ。ん?返事は? よし、良くできました。」  しょんぼり中のいつきは大介の居る部屋に戻る。  夜11:00を過ぎているが、子供達は事件のインパクトが凄すぎて寝ていない。  いつきは、何も告げずに、一人ベットに潜り込む。  それに合わせるかの様に大介と子供達もベットに入った。  大介は2段ベット上に向かって話しかける。 「気にするなよ、いつき。包丁投げたのは・・・流石にビックリしたけど気持ちよかったよ。 アイツ(シン)には俺も弟も虐められてたから・・・。正直スカッとした。アイツのビビッタ顔、ざまあないし、超面白かった。」    いつきは笑顔に変わる。  「どんな顔してた?」    「そりゃもう、蛇に睨まれたウンこみたいな?  「なんじゃそりゃ(笑) 大介「なあ、興奮して眠れないからさ、ゲームでもしようぜ。  「おういいな。  2人はゲームを始めた。弟たち2人も巻き込んで4人でWiiスマブラをした。 朝、7時、大介たちは眠っていた。 職員が寝坊をしてるので起こしに来ると、いつきが、汗をかき、うなされている。 いつきは夢を見ていた。親父にぶたれボコボコにされ、包丁を取り出し威嚇する。だが親父はゴルフクラブで、いつきを殴る。包丁を取り上げる。殴ったり蹴ったりを続ける。 夢から覚める、いつきは職員の顔を見て、ほっと胸を撫で下ろした。 <食卓にて>食事前、シンが、いつきに対して謝る。 それを見た大介は、いつきと顔を見て、いつきも大介を見て、こっそり笑った。 そして、その食卓を天井に設置された隠しされた監視カメラが撮影していた。 日は流れ、平和が続いたある日。 日次沢小学校で1時間目のチャイムが鳴る。 運動場にて大きなダンプが入って来る。 ダンプは核爆弾を積んで校門の中に入って来る。運動場のど真ん中にて停車し、一人の男が現れる。 白いフード全身にマトイ。ワイヤレス式のマイクを装着しステッキの様なもので体を支えている。 体の動きはぎこちない。 男は口を動かす。 校内放送が響渡る。 「あー、あーあ、うんうん。皆さん、聞こえますカー、聞こえますかー、、(ノイズじりじり音) 「あ、聞こえてますね。大丈夫みたいだね。じゃあ、とりあえず本題に入る前に、皆さん、良く聞いてください。 私は神の使いの者であります。今日、こちらの日次沢小学校に参りましたのは、神からの試練を皆さんに受けて頂きたく思ったからであります。 窓の外を見てください。大きなダンプの上に何か見えますね。これは爆弾です。核兵器と呼ばれるものであります。これが、どんなものかご存知ですか? これは・・・」 神の使いは、核について、うんちくを語る  そこへ先生がやってきて止めに入りが、ステッキに見せかけた銃で撃たれる。  もがき苦しむ先生。犯人に命乞いをする。  倒れた先生に、無言でナイフを取り出して止めを刺す。  教室騒然、先生絶命後。  大介は犯人を見るが顔は見えない。口元が少し笑顔になった感じしか見えない。  犯人は気をとりなおして校舎に話しかける。   犯人「何処まで話したか判らなくなっちゃった。 まあいいや・・・、核について知らないヒトは後で先生にでも聞いてください。 それでは本題に入ります。皆さんは学園から一歩も外に出ないで下さい。もし、一人でも出れば、爆弾を爆発させるので、皆さんが死ぬ事になるでしょう」 犯人は上記の台詞を言いながら殺した先生の名札プレートを確認する。 「ここで横たわってる・・・山本先生の様にね」と念を押す様に 犯人「でも、大丈夫。安心してください。しばらくの辛抱する事です。皆さんが神の試練を受けて見事達成された暁には、爆弾も解除され、将来の平和が約束されます。 試練の内容は、とりあえず、警察方が来るまで待ち、皆さんに伝えたいと思います。それまでは教室でおとなしく、先生の授業を受けてくダサい。」 大介は運動場を見つめたまま言葉でない。 <教室あれくる。警察が来る。マスコミが来る。> 警察が、犯人を運動場で包囲する。 交渉人は説得を開始する。 爆弾が本物であるかどうかを問われる。 一切、犯人は聞いていない様子で「やかましい!」と怒鳴りさえぎる。 犯人「そんなに本物か知りたいなら、証拠を見せてあげる。北半球にあるロシアの山間部、座標1831、183に、衛星を合わせて見ろ。そこでもう一つの核を起爆させる。」 「安心しろ。その周囲に人は存在しない。雪原と荒野しかないし、動物だっていやしない。用意ができるまで、待ってやるから早くしろ」  警察は軍上層部に掛け合い、確認作業が始まる  犯人は、それを確認すると、運動場の外にあるワゴン車に向かって手を振る。  そして爆発、ポリス一同は核の存在を本物と認定する。 「これで判っただろう。この爆弾も本物であるという訳だ。だから、したがって貰おう。 言う事をしっかり聞いてもらわないこちらとしても困るのでな。 あと、私には手を出さないほうがいい。私の仲間たちが、私を監視しているのでな。私の身にもし、何かあれば、仲間が遠隔操作でこの爆弾は起爆されてしまうだろう。    警官は説得を続ける。「こんな事はしても意味が無い、そもそも君達が試練をする目的は何なのだ?」 「目的? それは神に選ばれなかったお前たちは知らなくていいことだ。 では試練をはじめよう。まずは、学園に居る子供2人をここに連れてきて貰おう。それと取材陣とカメラマンを連れて来い。私を全世界に向けて報道できる様に手配しろ。 警察は無理だと言うけれど、 「判っているのか?お前たちに選択の余地はない。誰でもいいからさらってつれて来るんだ。  警官は無理だと言う。何をするのか教えてくれないと駄目だと、、 「やはり、かたくなに拒むか。 だったら、お前は用済みだ。死ね。 警官は撃たれる。 「1分以内に生徒を連れてこないと、他の人も殺すよ。」 教室にて軍人が解説をし始める。無理やり無作為に子供を屈強な兵士がさらい。 泣きながら2人の少年が神の使いの元に連れて行かれる。怯える2人。教室の全てのが運動場にくぎ付けとなる 犯人「さあ、そこのカメラ、2人を撮影しろ。しっかり映像に残せ。」 運動場入り口で入れないでいたカメラマン達を呼び寄せる 「先に忠告しておくが、テレビ局の放送をカットをしようなんて考えるんじゃないぞ。もし、しようものなら、その瞬間仲間が気付いて、起爆するからね。 「では試練をはじめよう。」 犯人は2つの銃を取り出し、少年の元へと投げた 「殺しあえ!」 「安心しなさい。生き残った方は、ここから出られるから。大丈夫、もし出来ないなら、私が君たち2人を殺してげるから一緒に天国に逝ける。何も心配しなくてもいい。さあ、やるんだ。」  子供たちは色々悩み、一人が相手に銃向け、引き金を引こうとすする。でも、もう一人の少年は泣き崩れているだけで、戦う気など無い。  少年は、大声で張り上げながら、犯人に向ける。銃声が鳴る。。  だが倒れたのは少年。犯人は杖の隠し武器を使い殺した。  「さあ、報道の方、この死体の様子をしっかりと撮影しなさい。」  躊躇する報道陣に向けて銃を向ける  報道は仕方なく撮影を始める。 「もう十分だ。次は、そこの泣いてる少年を撮影しなさい」  撮影している間に、犯人は少年に歩み寄り銃を放った。 「もう判ったと思うけれど、この少年は助けられません。私が提示したのは、あくまで殺し合いですから、それが達成されない限り、生きてここを出られないのです。 「さあ、続きを再開しましょう。2人を連れきてください。 新たに来た2人は怯えながら、でも、相手に向かって発砲した。 倒れる男子。 犯人は倒れた男子に向かって脳天を銃で打ち抜いた。 ため息をつきながら言う 「血のりでしょうこれ? 余りにも古典的なだよね。 まあ、いいけど・・・、みなさーん。今度から、これしたらペナルティとして30人程、ここに呼びますからね。 わかったー? その後、子供たちは泣くばかりで、争いにさえならない。その都度、犯人が子供を殺してしまう。8人目が命を無くした所で、殺し合いが始まる。選ばれた子供は命乞いするか殺されるかである。けれど、涙ながらに謝りながらの殺す。 その後、犯人が自ら殺したりと、交互に続き、20人目の参加者で無感情で殺した少年が居た。 犯人「君は皆と少し違うね。どうして躊躇しなかったか聞いてみていいかな?  少年「判らない。考える時間があったからかな。あるいは生きたいからだけなのかも。やらなければ殺される訳だし・・・  犯人は無言でその少年が校門を出て行くのを見届けた。  その後も殺し合いは続き、33人目の時、殺したあと少年が笑う。 「君も皆とは違うね。どうして笑っているの? 「俺、こいつ憎かったんだよね。ずっと殺したいと思ってた。俺のこと虐めてたし・・・ 「先生は助けてくれなかったの? 「役にたたないね。見てみぬ振だし、クラスの皆も俺が虐められてるの見てみぬ、だからね。 「そりゃあ、可愛そうだね」 「そうだ! 俺は可愛そうだ。この先、人殺しの汚名を着せられて生きなきゃ成らないからな。 「大丈夫だよ。君は悪くない。悪いのは君に殺しをさせた、この私だからだ。 「・・・・そうか。言われてみればその通りだな。ありがとう。テロリストさん  少年は足は軽く、運動場を後にする。  次は兄弟。 「あの、俺たち兄弟なんですけど・・・ 「決まりごとだ。皆しているのだから、君たちも殺しあわなければならない」 弟は泣き崩れている。迷った挙句、兄は大声で叫びながら弟に銃を無理やり持たせて、弟の指を使い間接的に引き金を引き、自殺する。 2人は折り重ねる様にその場に倒れた 「こういうやり方はね・・・だ    め!」 犯人は、残された弟の頭もぶち抜いた。 そこで3時間目のチャイムが学園に鳴り響いた。 そのチャイムの後、犯人の行動が止まる。 考え事をするように、腕を組む。  犯人は胸からファイルを取り出して見ている。  内容は、生徒の顔写真と家族写真と名前が書かれたデータベースの様なもの  「では、これから名前を読み上げられた者と、その家族を、ここへ連れて着て下さい。まず ~~年組みの赤城まもる君とその親御さんをココへ連れて来てください。 これまでと同じように皆で殺し合いをしてもらいます。」  戸惑う警察官に銃を向ける。 「早く始めないと、爆発させるよ。こちらは核から避難しようとして逃げる者を見逃してやってるんだ。これでも情けをかけて譲歩してやってるんだ。だからさっさと、家族を連れて来い。でなければ直ぐにでも爆発させる! 次から次えと、家族が犠牲になる。 どうしても親を撃てない者が殆どであり、撃てたのは一人だけ それも精神が錯乱した状態。 その中に、家族が来ない子供が居た。    「おかしいな。親御さんはこの大変な時にどうしたというのだ。わが子を子供を助けるチャンスを与えられているのに・・・」  泣いてる少年 「じゃあ、仕方ない君は死ぬしかない。 4時間目のチャイムがなる。 「ちょういどいい区切りですね。では午前の試練は、これでおしまいです。少し休憩をしたいと思います。皆さん、お腹へったでしょう。沢山の方がお亡くなりになられたので、勿体無いので給食を食べましょう。それから予め午後の試練は自殺となります。それから・・・、これが最後の試練となります。この試練は生贄として学園から13人の子供の命を捧げて戴きます。生贄に立候補した方は私の元をへ来て自殺してください。 これは軍人さんが強制して無理やりに連れてきてはいけませんので、あしからず、もし1時までに13人が集まっていないなら強制的に核を爆発し全ての人間が犠牲となって貰います。では、あなた達の勇気を存分に世界に見せ付けてください。 犯人は運動場て給食を食べている。 教室では議論し、くじ引きが行われる。しかし、どのやっても子供は泣き崩れるばかりで集まらない。 だが大介は名乗りを上げた。彼にとっては施設そのものは家族、30人も大切な人が居る。そして、いつきもつられて名乗りをあげた。施設が助けてくれなければ彼もまた殺されていて生きてはいなかったからだ。 その意見を2人は、校内放送を使って主張した。 「犯人の言うように、このまま何もしなくても全ての人が死ぬ。 勇気を示してヒーローに俺は成りたい。 俺は皆が大切だ。」 この放送を聴いた直後、全ての人間の心が一つにまとまった。 沢山、立候補者が現れ、絞り込むのに手間がかかる。 6年生を代表した男13人の生贄が決まった。 そして13人は最後の晩餐として給食を食べた。 給食の内容はカレーであった。 大介は、それを喜び、これでもかというくらい、たらふく食べた。 そして生贄13人は犯人の前にて自殺する。 けれど、駄目だった。 一人死に、2人死に、それを目の当たりにした時、決心が揺らいだ。 引き金が引けずに11人が止まってしまった。 犯人は起爆をちらつかせる。 11人は頑張るができない。 皆で同時に死のうと言い聞かせるが、できない。 それを見た犯人は言った。 「君達は合格」 犯人は子供達をダンプの二台に乗せて走りだした。 警察たちは彼らの後を追いかける。 大きなビルで車を止める 犯人は困惑する子供達をある一室の扉をあけて、中に招き入れる。 警官は内部をスコープで監視するが見えない。 数時間経っても何も進展しない。 警官が煮えきらず突入すると、その部屋には犯人も子供も誰一人として存在していない。 あるのは何も装飾もないコクリートの壁がむき出しているだけであった・・・ 〜世界の何処か〜 大介は今何処にいるのか判らない。 だが暗闇の真っ只中に居る事は自覚している。 暗闇の中で彼は声を聞いていた。 ー声ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「まさか2人も死ぬ者が現れるとは思わなかった。これは誤算だが、ある意味で奇跡に遭遇したかの様で嬉しい。 彼らの崇高な魂は輪廻をめぐる。だが、彼らは崇高すぎて私が必要とする仕事に役に立たないんだ。 彼らの魂はいつの時代も誰かに・・・今回は私を含めた世界の踏み台になった。 あの二人は死ぬ事が宿命だっだ。 私に必要なのは死への恐怖を保持したまま、誰かの為に死ぬ葛藤が可能な者たちだ。 死への引き金を引けた者は葛藤が無かった。迷い等最初からなかったのだよ。 いつきという子は、児童施設に命を救われて世界に恩を感じていた。 だから迷いが無い。 もう一人死んだ子も恩を感じて生きていて己は生かされていると確信していた。だから同様に死ねた。。 僕が求める葛藤エネルギーには無限性がある。 葛藤する自らのエネルギーで主は身滅ぼしていく。 自殺に至らなくても、その葛藤で自然消滅していく事が可能なんだ。 君達にはそれができるから僕に必要とされた。 判るね。君達は僕の大切な道具だ。 お願いだから、今しばらくココで大人しくしていてくれ。