ヤクラとリーネの会話

リーネ「つまり貴方達の目的はガルディア人に擬態して政権を乗っ取ろうとしているのね…。

ヤクラ「そうだ。その為にはお前が邪魔だった。人間に擬態化した魔族を識別できる特殊能力がお前にあるのでなければ、わざわざ誘拐なぞせんわ。

リーネ「どうして私を殺さないでいるの? 私は邪魔ではなかったの?」

ヤクラ「お前には協力して欲しいのだよ。」

リーネ「協力?」

ヤクラ「我等魔族は一枚岩ではないのだよ。我等と敵対する魔族もガルディアを狙っている。お前には人間に成り済ましている魔族を探して欲しいのだよ。我等に敵対している魔族を排除する仕事を手伝って欲しいのだよ」

リーネ「…」

ヤクラ「もし協力するのであれば王族の身の安全は保証しよう。勿論、民の安全も。だがもし協力しないのであれば…」

リーネ「安全を保証しているという事をどのように信じれば…。断りますわ。」

ヤクラ「考え治した方がいい。我等が人間に危害を加えないとしても別の魔族が…」 

リーネ「私は王家と民を信じます。たとえ私が死ぬとしても構いません」

ヤクラ「貴方は状況を判っていないようだ。既にイギリスの王家と議会は我等と敵対している西側魔族にとって変わっている。奴らはいずれこのガルディアの地にも侵食してくるだろう。魔族を見破れる力のあるそなたが死んでしまえばガルディア人の未来なぞないようなものだそ。」


リーネ「それは貴方達魔族も同じことでしょう。身の安全は保証するといっても、結局は民を奴隷のように扱うのではありませんか?」

ヤクラ「…どうやら時間の無駄だったようだな。あの世に別れを告げる用意はできたか?」

カエル登場

 

 

パターン2

https://xpyaan.hatenadiary.jp/entry/2023/01/01/094510

 

部下「ヤクラ様、調査の結果、噂どおりに本物でした。リーネは我々の擬態を瞬時に見破ったうえに、誰が誰に擬態しているかも当ててきます。また当初ヤクラ様が危惧されていたリーネの正体ですが、その背後に敵国の魔族の関与もなければ魔族がリーネに擬態している痕跡もなく…」

ヤクラ「つまりリーネは単なる人間…。まさか人間なんぞに魔族でも希な力が存在しているとは…。この事実を認めざる負えないのか…


 

ヤクラ「私に仕える気はないか?リーネよ。」

リーネ「仕える? 」

ヤクラ「我々の属する魔界も一枚岩ではないのでな。スパイを探し出すのにお前の力が役に立ちそうなのだ。」

リーネ「王族である私が国を裏切ると思いますか?」

ヤクラ「身近な人間が死んでもいいというのか? 

猿ぐつわで喋れなくなっている大臣

ヤクラ「これから大臣に擬態して王宮へ戻り王を殺す事も簡単なのだがなぁ…」

リーネ「大臣も私も王もこの国の民に仕える身。たとえ無慈悲に殺されようともそれが私達の定めであるというなら…」


ヤクラ「…どうやら時間の無駄だったようだ。あの世に別れを告げる用意はできたか?」

 

ててててて

 


ヤクラ「想像力が足りぬよう。我等が王族や大臣に成り代わり、」

 

 

ヤクラ「大臣だけと思うか? 王家には我等の部下の多くが潜入している。その全てが人質であるといえるぞ…」

リーネ「卑怯者…

 

 


ここに囚われている修道女」