リーネ、城の庭にて。リーネに護衛するのはカエルと他2人。

カエル、周囲を見回る為にその場を離れる。
その光景を柱の影から見いた大臣。魔族が成りすましたこと大臣はその擬態の魔法を解くと時速400kmで護衛2二人に突っ込んだ。
大きな衝撃音であり、直ぐに異変に気付いたカエル。
しかし、一瞬の出来事であり、護衛二人は吹き飛ばされ気絶する。リーネは助けを呼ぼうと叫ぶものの、その魔族は大きな口を開けリーネを取り込む

体長3mあった茶色でゴキブリのような魔族はリーネを咥えたまま城壁を上り、林へとジャンプした。距離にして300mを跳躍したその魔族は木々の上を駆け抜け、あっという間にカエルの視界から消えていく。

この魔族の名前はヤクラ。ヤクラはリーネを誘拐したのだった。カエルに行き先の進路を読まれないように、向かうべき方向とは逆の方角へと進んだ。ヤクラは山々を駆け抜けアジトにしている修道院近くの林にくるとリーネを足元に置いた。そして人間の姿へと再び変身し、リーネを脅した。
「さあ、前を向いて歩け 」

リーネは脅迫に屈しない。大声で叫ぼうとした。
大臣の姿をしたヤクラは杖でリーネを殴り、気絶させた。

リーネは修道院の奥の部屋で目を覚ました。
目の前には修道女が2人、心配そうに声をかけた。 

「あの、ここは一体どこ…」 リーネはその疑問を問いかけるより先に異変に気付いた。目の前にいる修道女から発せられる人間とは異なる色をしたオーラに。

「あなた達、一体誰ですか! まさか魔族…」
 
それを聞いた修道女達は驚きなからも歓喜した。  

「ええ、そうよ。私達は魔族…。まさか王妃にこのような超能力が本当にあるとは…」

「一体何が目的なの!」 

「単刀直入でよいですね。私達はその力がどの程度のものか、試したいのです。私達の利益となるかならないのか、それを確認する為にいくつかの実験をして貰いたいのです。」

「王族である私が従うと思いますか!

魔族は宝箱を開いて見せた。ガルディアの大臣が詰め込められている。 
「貴方もこの窮屈な箱に入ってみますか? ただし、一つしかないので、このご老人を殺す事になりますが…」  


ヤクラは大臣に成りすまし、王宮に戻っていた。
執務室にいる大臣の元に兵士の一人が訪ねてくる。
その兵士の正体も魔族であった。

「調査の結果、噂どおりに本物でした。リーネは我々の擬態を瞬時に見破ったうえに、誰が擬態しているかも当ててきます。また当初ヤクラ様が危惧されていたリーネの正体ですが、その背後に敵国魔族の関与もなければ魔族がリーネに擬態している痕跡もなく…」

ヤクラ「つまりリーネは間違いなく人間…。まさか人間なんぞに魔族でも希な力が存在しているとは…。この事実を認めざる負えないのか…。」

ヤクラはバルコニーに出ると特殊な音波を飛ばした。音波に反応しコウモリがヤクラの元にやってくる。ヤクラはコウモリに指令を伝えるとコウモリは執務室を出て修道院へと向かった。


修道院にて

魔族「私達の仲間になる気はない?リーネ」

リーネ「仲間? 」

魔族「魔界も一枚岩ではないのよ。スパイを探し出すのに貴方の力が役に立ちそうなのだ。」

リーネ「王族である私が国を裏切ると思いますか?」

魔族「人質…」

猿ぐつわで喋れなくなっている大臣

魔族「私達は誰にでも成り済ませる。王宮の人達に貴方の姿をして近付いたらどうするでしょうか…。いつでも殺して差し上げましょう」

リーネ「大臣も私も王もこの国の民に仕える身。たとえ無慈悲に殺されようともそれが私達の定めであるというなら…」

魔族「では、その民が犠牲になるとしたら? ここは修道院ですよ?  私達は修道者に成り済ましている。既に多くの信徒に私達魔族がとって代わり、ガルディア人として生活しています。しかも食糧には困らない。ここに来た信者を利用すればいいのだから…」

リーネ「…」


魔族「ここを占拠して2週間、その間、毎日、どれほどの人間が私達の餌になった事でしょうか。身寄りない人を選んでいけば…」

リーネ「嘘は止めてください。もう知っているのでしょう? 私は嘘をついているかどうかもオーラの色で判るのです」

魔族「改めて力の確認をしてみたのですよ。身寄りのない人はそうそういるようなものでもない。私達も無益に人を殺すような事なんてしませんよ…

リーネ「でも殺したのでしょう? ここの人間を…」

魔族「…必要最低限にはね…。  

リーネ「何人殺したの?」

魔族「私達は手を下していない…監禁生活の中で修道女が一人自殺した。」  

リーネ「貴方、罪の意識を感じているのね…」

魔族「…」

 リーネ「尚更協力できないわ」

魔族「協力しないのであれば私達は厳しい拷問をしなければならない。」 


 

成り済ましの情報」

ヤクラ「…どうやら時間の無駄だったようだ。あの世に別れを告げる用意はできたか?」

 

 

 

コウモリが飛んでくる。コウモリ出す音波と会話するヤクラ。リーネの

ためしばらく暫く我々の命令に従ってもうこと。」


白い悪魔のような魔族ディアブロスがリーネの尋問を始める。


院内の仲間と交信リーネを引きずりながら

 


リーネの寝室外。
カエル、護衛交代時間。
護衛は人間ではなく空を飛べる魔族ディアブロスだった。
「」ディアブロスは人間の擬態をとくと
大臣に変身していたヤクラ。護衛交代の隙をみて、ディアブロスに交信。

擬態をといて、見張り達に時速200kmでつっこむ。

不安が切っ掛けとなって何かするってもうそれ仕事じゃん。小説が仕事になってるよ。
楽しいからしたいのに