現代でヤクラが歴史の真相を説明してくれる
中世の服は念のため捨てて、ゲートを越えると早朝であり、閉館時間にて政府関係者のみ。
いきなり銃を向けられ、ゲートホルダーを渡すように要求される。
『君たちは知ってはいけない過去を知ってしまった』と言われる。
どう言うことなの?
擬態解いたヤクラ
私のことを覚えているだろう。
あののときの化物!?
化物か…。確かにそんな呼ばれかたをした時代もあった。しかし今ではこうして人間社会に溶け込んでいる。
溶け込む…?
『我々と同じような同士が沢山いるのだよ…。その同士の為に歴史の真実を知った君たちを生かしてはおけないのだよ。
『まって!私達が何を知ってしまったというの!?
『そうか…。まだ気付いておらぬかったか…。しかし賢いソナタであればいずれ真実に気付くのだろう。
真実?
あるいは既に気付いて、無知を装うつもりなのか? ならいっそ教えてやろう。お前たちが観てきた世界は過去なのだよ…
言葉もでないか…。そうかそうか。そうだよあ。なぜ400先の未来に魔族がいないと考えるとゾッとして言葉はでないだろう。そのとおり、魔族は絶滅したのだよ。私のような特別な魔族以外は全て滅んだのだよ。人間が魔族の全てを根絶やしてしまったのだよ…。
それは自業自得じゃないの? 魔族が人間に悪さをしていたからそうなる運命だったよ。
確かに我らは侵略めいた事はしていた。だが、それが魔族の全てだと本当に思うか?
人を襲わず罪を犯さない魔族も沢山いた。少なくとも私はそれら全体の罪なき魔族を守る為に戦っていたに過ぎない。だが人間はそれら全てを滅ぼしてきた。
信じられない。という顔をしているな。
平和ボケした現代人らしい感覚であれば、そう思うのも自然な事よ。しかし、本当の事なのだよ。人間は少なくとも1000万の罪なき魔族を虐殺したのだよ。
『 でもそんなの実際は不可能よ。
歴史に魔族いた痕跡すら残らないように滅ぼそうなんて、そんな非現的なこと…
『本当にそう思うのか? 歴史の記録なんて所詮はただの紙切れにしか残らない。焼けばなくなる。しかも魔族がいたという歴史を誰かが人づてに話しただけで、その人間をも殺されるような闇の法律が作られていたとしたら?
魔族の歴史を語った人間が殺される?何を言っているの?そんな事をしても人間側にメリットがないわ!
そうだ。人間側にメリットがない。メリットあるのは魔族の方なのだよ。
『どういうことなの?
ヤクラは人間にもどった。
『お前たち、西側魔族についてどれだけの事を知っている?
西側…。たしか人に擬態し、人を食らうとかいう
『そうだ…西側の魔族は人間に成り済まして、人間世界の政治を動かし、人間に魔族を虐殺させように仕向けたんだ。
魔族? なぜ魔族が魔族を?まさか!
食糧となる人間を独占する為に他の魔族を絶滅させる事。それを西側の魔族はやったのだよ…。人間側にとっても魔族という未知の生き物がいない世界の方が安心して暮らせると判断したのだろう。
ちょっと待って!なら 歴史に魔族の痕跡すら残さない程に徹底してきた理由というのは!
人間が魔族の存在を忘れたとき、安心して子作りに励めるだろう魔族の情報について誰も知らなくなれば、誰も魔族に支配されている世界だなんて気付いきもしない。そして西側魔族にとって理想的な世界ができあがった。
で、私達が真実を知ってしまった今、魔族の情報を公にされたくないので殺しに来たと…。でも殺すにしても貴方は喋りすぎよね? 本当は目的は何なの?
私は魔族が絶滅する世界を止めたいのだよ。そのゲートホルダーを使って、過去の歴史を変えたいのだよ。
協力して欲しいのね…。断れば無理やり
奪うつもり?
『ソナタは惜しい人間だ。ゲートホルダーが故障したら修理もして貰わないといけない。だから殺すことはできない。
マールとクロノが人質にとられる。
『家族も調べはついているぞ。』
ルッカはヤクラと共に過去に向かった。
ヤクラと別れ、ルッカが現代へ帰還すると、スケールの小さな千年祭になり、クロノがマールをエスコートした果てに誘拐容疑で逮捕、王宮刑務所に一時入れられていたが釈放される展開
魔族と人間が共存している世界となっていた。
世界人口は10億人程度、文明の発展は遅れ気味になり、IT機器やテレビが無くなり、第一次、第二次世界大戦が起きない世界になっていた。
ルッカはトルース山のゲートが今でも残っているのか調査しに入山。400年後の未来へと繋がるゲートを発見し、入るとラヴォスに滅ぼされた世界に到着する。
○『過ぎ去った過去だ。今さら過去だ…』
ヤクラは過去を変えるつもりまではなかった。便利になった世の中だし、なら何で来たの?
ヤクラは忠告しにきただけだった。命惜しければ魔族についての決して語らないようにと。魔族についてのついて語る人間は200年以上現れてはいないが、闇の法律はまだ無くなってはいない。ヤクラもルッカのファンであり、こっそりとルッカと友達になりたかった。
会場の関係者はスリプル魔法で眠らせていた。
○『そんな事をすれば歴史は大きく変わって私達が生まれなくなるかもしれない。』
ルッカはヤクラの要求を拒んで、武器で攻撃。トルース山に逃げ込み、そこから未来へ逃げ込む。
○そういう視点になるのも判るし、まあ、君たちにその責任がある訳ではのは判っていいるが、過去の歴史